マツイーヒロミ2021年11月14日読了時間: 5分【コットンリネン、リネン、ラミーリネン何が違うの?わからないから選べない?】更新日:2021年11月19日こんにちは。tututu design のマツイーヒロミです。先日、直接お客様にエプロンの説明をさせて頂く機会がありました。現状、オンラインショップと委託販売しか行っていないので、とても貴重な体験でした。その際に「こちらはラミーリネンなので張り感があります。」「こちらのはコットンリネンです。」と、それぞれの違いを生地の素材で簡単に説明する場面があったのですが、会話の最中から、何だか私の中に違和感のようなものが生まれたのです。素材を言われたところで、何が違うのか、何がいいのかよくわからないのに、価格は異なるし選ぶ基準がみつからないのでは?という疑問のようなそんなものです。つい最近、オンラインショップでは、エプロンをカスタマイズしてオーダーができるオプションをつけることにしました。生地や色、丈をお好みで組み合わせることができます。“自分たちだけのエプロンをつくる楽しみ。着ける喜び”を感じて頂けたらと。でも、先程の疑問が浮かんでから、このオプションの内容は、“選ぶ楽しみ”より、“迷う苦しみ”を与えてしまっているのではないかな?と思うようになったのです。そこで、今回からは、tututu housework style(tututu designがお届けしているキッチンファブリックアイテムブランド)で使用している生地について、素材や織り方による違いをご紹介して、選ぶ際の参考にしていただけたらと思っています。①コットンとは②②リネンとは?麻とは?ラミーとは?(それぞれの生地の特徴比較)③生地の織り方の違い、特徴さっそく本日は、①の『コットンとは』からご説明しますね。《①コットンとは》まずはじめに、“コットン”と“綿”って違うものなのでしょうか?これは、ずばり“同じ”です。『綿』の英語『COTTON』をカタカナ表記『コットン』にしただけです。※消費者庁の家庭用品品質表示法でも、『綿』の繊維を示す用語として、“綿”・“コットン”・“COTTON”の3つのいずれかと規定があります。“コットン”とは、綿(ワタ)の木の種を守るために生える白いふわふわした部分のことです。3年以上合成化学物質を使用していない農地で、合成化学肥料を使わずに育てられたものは“オーガニックコットン”と呼ばれています。実は、収穫される綿花そのものは、オーガニックコットンでも普通のコットンでも変わりはないものなのです。でも、オーガニックコットンは、土壌や地下水を汚染することなく、生産者の方も健康的に綿花を育てられるため、地球にも人にも優しい天然素材とされています。(普通に栽培された綿花でも、残留農薬はとても少ないため、敏感肌の方も安心して使用することができます。)以下にコットンの特徴をまとめました。メリットはもちろん、デメリットもありますが、知っていれば取り扱いに注意をすることで回避できます。選択するのに参考になさってみてくださいね。特徴1:吸水性・通気性に優れ夏は涼しく・冬は暖かい化学繊維と比べるとはるかに優れた吸水性を持っています。(リネンのように、天然繊維の中には綿よりも優れた吸水性を持つ素材もあります。)コットンの微細な繊維が身体の水分を吸い取り、すばやく外へ発散する性質があるため、湿度のコンディションを整えてくれます。汗をかいてもしっかり吸収し、蒸れにくくサラッと爽やかに着ることができるため、かぶれやすい敏感肌の方の下着やインナー素材として人気です。吸湿性が高いので、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維と比べ、静電気が起きにくいため、乾燥する寒い季節のあのパチパチが発生しにくいのも嬉しいポイントですね。特徴2:柔らかな肌触りコットン繊維の毛先は丸みがあり引っかかりが少なく、「ざらざら」や「チクチク」といった肌への刺激がほとんどありません。特徴3:染色しやすい→色落ち、変色することがあるコットンは染まりやすい性質を持っているため、様々な染め方ができ、色や柄を楽しめるのも大きな魅力です。染料の種類はもちろん、繊維・糸の状態で染める先染め、布の状態で染める後染め、化学繊維では難しい製品化してから染める製品染めも綿なら可能です。また発色性にも優れているので、思い通りの色を乗せることができるのも大きな魅力です。ですが、染色性が良い一方、洗濯での色落ちと色移りにも注意が必要です。濃い色は染料を多く使用しており、洗濯中に染料が溶け出してしまう可能性があります。白いものとは分けて洗いましょう!(濃い色の生地と薄い色の生地使いのものですと色移りする可能性がありますので、浸けおきも、避けて頂いた方が良いです。)特徴4:耐久性・耐熱性に優れているコットンはキッチンミトン、布巾にも使われるほど耐熱性に優れた素材です。普段の生活において耐熱性に優れていることのメリットとしては、アイロンがしやすい点があげられます。また、リネンやシルクなど他の天然繊維と比較して、コットンは「水に強い」特徴があり、自宅でも手軽に洗濯できます。特徴5:お値段が手頃コットンは他の天然繊維に比べて値段が手頃なため、用途に合わせた生地を選びやすい事があげられます。(※コットンの中にも様々なグレードはあります。ex.オーガニックコットンはコットンより高価です。) 特徴6:縮みやすい水に強いコットンですが、洗うと縮みやすくシワになりやすいという特徴があります。天然繊維であるがゆえ、当然の性質で、避けられないものでもあります。まずは、洗濯したら脱水後なるべく早く取り出し、干す前に大きなシワを取るように振って、干した後はシワを伸ばすようにパンパンと軽くたたきましょう。また縮んだ繊維を元の形状になるよう引っ張って伸ばすのもポイントです。特徴7:乾きにくい吸水性に優れているというメリットの反面、吸った水分をすぐに蒸発させられず、比較的乾きにくいことも特徴にあげられます。洗濯したときには、風通しが良い乾きやすい場所に干しましょう。どうでしたか?とても身近にあるコットンですが、こんな特徴をもっています。tututu housework styleのエプロンでは、コットン100%の生地は使用していませんが、リネン混のコットンリネンを使用しています。オリジナルカスタマイズ【comfortable シリーズ】Housework エプロン TypeA /ベージュhttps://tututudeasob.thebase.in/items/35568177 【comfortable シリーズ】3WAY エプロンギ /ベージュhttps://tututudeasob.thebase.in/items/53957782 理由としては①天然素材であるため風合いが良く、肌にも環境にも優しい。②色の発色が良いため、カラー選択に幅がある。③リネン100%生地に比べ、お値段を抑えることができる。④毎日のお洗濯がしやすい。⑤アイロン掛けがしやすい。などがあげられます。他にも、リネンやラミーリネン素材の生地で制作していますので、次回はその特徴と、コットンリネンとの違いをお伝えしたいと思います。
こんにちは。tututu design のマツイーヒロミです。先日、直接お客様にエプロンの説明をさせて頂く機会がありました。現状、オンラインショップと委託販売しか行っていないので、とても貴重な体験でした。その際に「こちらはラミーリネンなので張り感があります。」「こちらのはコットンリネンです。」と、それぞれの違いを生地の素材で簡単に説明する場面があったのですが、会話の最中から、何だか私の中に違和感のようなものが生まれたのです。素材を言われたところで、何が違うのか、何がいいのかよくわからないのに、価格は異なるし選ぶ基準がみつからないのでは?という疑問のようなそんなものです。つい最近、オンラインショップでは、エプロンをカスタマイズしてオーダーができるオプションをつけることにしました。生地や色、丈をお好みで組み合わせることができます。“自分たちだけのエプロンをつくる楽しみ。着ける喜び”を感じて頂けたらと。でも、先程の疑問が浮かんでから、このオプションの内容は、“選ぶ楽しみ”より、“迷う苦しみ”を与えてしまっているのではないかな?と思うようになったのです。そこで、今回からは、tututu housework style(tututu designがお届けしているキッチンファブリックアイテムブランド)で使用している生地について、素材や織り方による違いをご紹介して、選ぶ際の参考にしていただけたらと思っています。①コットンとは②②リネンとは?麻とは?ラミーとは?(それぞれの生地の特徴比較)③生地の織り方の違い、特徴さっそく本日は、①の『コットンとは』からご説明しますね。《①コットンとは》まずはじめに、“コットン”と“綿”って違うものなのでしょうか?これは、ずばり“同じ”です。『綿』の英語『COTTON』をカタカナ表記『コットン』にしただけです。※消費者庁の家庭用品品質表示法でも、『綿』の繊維を示す用語として、“綿”・“コットン”・“COTTON”の3つのいずれかと規定があります。“コットン”とは、綿(ワタ)の木の種を守るために生える白いふわふわした部分のことです。3年以上合成化学物質を使用していない農地で、合成化学肥料を使わずに育てられたものは“オーガニックコットン”と呼ばれています。実は、収穫される綿花そのものは、オーガニックコットンでも普通のコットンでも変わりはないものなのです。でも、オーガニックコットンは、土壌や地下水を汚染することなく、生産者の方も健康的に綿花を育てられるため、地球にも人にも優しい天然素材とされています。(普通に栽培された綿花でも、残留農薬はとても少ないため、敏感肌の方も安心して使用することができます。)以下にコットンの特徴をまとめました。メリットはもちろん、デメリットもありますが、知っていれば取り扱いに注意をすることで回避できます。選択するのに参考になさってみてくださいね。特徴1:吸水性・通気性に優れ夏は涼しく・冬は暖かい化学繊維と比べるとはるかに優れた吸水性を持っています。(リネンのように、天然繊維の中には綿よりも優れた吸水性を持つ素材もあります。)コットンの微細な繊維が身体の水分を吸い取り、すばやく外へ発散する性質があるため、湿度のコンディションを整えてくれます。汗をかいてもしっかり吸収し、蒸れにくくサラッと爽やかに着ることができるため、かぶれやすい敏感肌の方の下着やインナー素材として人気です。吸湿性が高いので、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維と比べ、静電気が起きにくいため、乾燥する寒い季節のあのパチパチが発生しにくいのも嬉しいポイントですね。特徴2:柔らかな肌触りコットン繊維の毛先は丸みがあり引っかかりが少なく、「ざらざら」や「チクチク」といった肌への刺激がほとんどありません。特徴3:染色しやすい→色落ち、変色することがあるコットンは染まりやすい性質を持っているため、様々な染め方ができ、色や柄を楽しめるのも大きな魅力です。染料の種類はもちろん、繊維・糸の状態で染める先染め、布の状態で染める後染め、化学繊維では難しい製品化してから染める製品染めも綿なら可能です。また発色性にも優れているので、思い通りの色を乗せることができるのも大きな魅力です。ですが、染色性が良い一方、洗濯での色落ちと色移りにも注意が必要です。濃い色は染料を多く使用しており、洗濯中に染料が溶け出してしまう可能性があります。白いものとは分けて洗いましょう!(濃い色の生地と薄い色の生地使いのものですと色移りする可能性がありますので、浸けおきも、避けて頂いた方が良いです。)特徴4:耐久性・耐熱性に優れているコットンはキッチンミトン、布巾にも使われるほど耐熱性に優れた素材です。普段の生活において耐熱性に優れていることのメリットとしては、アイロンがしやすい点があげられます。また、リネンやシルクなど他の天然繊維と比較して、コットンは「水に強い」特徴があり、自宅でも手軽に洗濯できます。特徴5:お値段が手頃コットンは他の天然繊維に比べて値段が手頃なため、用途に合わせた生地を選びやすい事があげられます。(※コットンの中にも様々なグレードはあります。ex.オーガニックコットンはコットンより高価です。) 特徴6:縮みやすい水に強いコットンですが、洗うと縮みやすくシワになりやすいという特徴があります。天然繊維であるがゆえ、当然の性質で、避けられないものでもあります。まずは、洗濯したら脱水後なるべく早く取り出し、干す前に大きなシワを取るように振って、干した後はシワを伸ばすようにパンパンと軽くたたきましょう。また縮んだ繊維を元の形状になるよう引っ張って伸ばすのもポイントです。特徴7:乾きにくい吸水性に優れているというメリットの反面、吸った水分をすぐに蒸発させられず、比較的乾きにくいことも特徴にあげられます。洗濯したときには、風通しが良い乾きやすい場所に干しましょう。どうでしたか?とても身近にあるコットンですが、こんな特徴をもっています。tututu housework styleのエプロンでは、コットン100%の生地は使用していませんが、リネン混のコットンリネンを使用しています。オリジナルカスタマイズ【comfortable シリーズ】Housework エプロン TypeA /ベージュhttps://tututudeasob.thebase.in/items/35568177 【comfortable シリーズ】3WAY エプロンギ /ベージュhttps://tututudeasob.thebase.in/items/53957782 理由としては①天然素材であるため風合いが良く、肌にも環境にも優しい。②色の発色が良いため、カラー選択に幅がある。③リネン100%生地に比べ、お値段を抑えることができる。④毎日のお洗濯がしやすい。⑤アイロン掛けがしやすい。などがあげられます。他にも、リネンやラミーリネン素材の生地で制作していますので、次回はその特徴と、コットンリネンとの違いをお伝えしたいと思います。
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