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  • 執筆者の写真マツイーヒロミ

ものづくり語り ~帽子制作について~

こちらは、この夏の新作帽子の『丸めつば内巻き帽子』を編んでいるところです。



和紙の糸と極細の疑麻コットン糸を2本どりにして、

形状記憶線材を編み込んでいるところです。


和紙の糸が割れたり、極細の糸を編み落としたりして後から気付くと、

その部分までほどいて編み直しになるので

ひと編みひと編み確認しながら編んでいます。


仕上がりをしっかりとしたものにするため

結構きつめにしっかりと編んでいるのも特徴です。


音をONにしていただくとわかると思いますが

かぎ針を引き抜く時に音がするくらいきつめです。


ですので、編み上げる速度はこれが限界。


気持ちは、早く早く編みたいのですが、

この調子ですので帽子はお仕立てまで、3日はかかってしまうのです。


ひとつひとつ、丁寧にお仕立てしておりますので

お届けまで、しばしお時間を頂戴できましたら幸いです。


今回、初めて制作過程をこんな風に動画に収めてみました。


カメラやアングルの調整などをしているうちに、

最初が0スタートではなくなってしまいましたが…。



このタイムラプスは2日間の編み上げから糸処理、

内側のライナーやタグづけまでを続けて撮影したものです。


明かり具合から、日をまたいでいることがおわかりになるかと。w


丸2日間の工程が、約30秒ほどに収まっているので、

さくっと仕上がっていそうですよね。


でも、実際の編み上げ速度は、先程の動画くらいですので、

全行程は丸2日間になってしまいます。


手間のかかるこの帽子という作品づくりは、一度諦めようと思ったこともあります。


世の中には手編みの帽子が数千円で販売されていたりしますしね。

(それって何故なんでしょう?考えたことがありますか?)


でも、様々なアイテムを制作する中で、


『糸』という『線』から


『帽子』という『立体』


が自分の手の中で生まれることに、魅了されてしまった


ということが、続けているひとつの理由かもしれません。



私のかぎ針での帽子の制作は、


前の段の編み目に何回、何目ごとにひと目増すか、減らすか


が基本です。


単純作業の繰り返しの中で頭の中では常に編み目をカウントしていて、

その編み目の増減だけで美しい丸みや、なだらかな傾斜をいかに出すか。


その試行錯誤は、編み上げてみないとわからないことが多く、

初めてのデザインは何度もほどいては編み直します。


でも、和紙の糸は何度か編み直しをするとくたってしまい、

正確なデータが取れなくなったり。


それでも尚、帽子制作に年々はまってしまっている自分がいます。


やればやるほど、つくりたいカタチと向き合えるようになってきたり。


こんな話は『ものづくり沼』にはまった、一個人の趣向であり、

作品を皆さんへお届けしたい理由は他にもあるのですが。w


今回のこの動画からわかりやすい点で、ひとつだけいえば、

ご覧いただけるように制作工程で電力を使うのは

形状記憶線材の端処理のためにドライヤーの熱風を当てる時だけ。


あとは、全て手仕事です。


今でいうところの『エシカル消費』につながる、ということでしょうか。


そして、手仕事ならではの『ゆらぎ』が生まれます。


個々作品の機能性、

tututu designとしてつくりあげたい光景はいろいろとあるのですが、

そのあたりは、都度都度また語らせていただきたいと思います。w


よろしければ、またお付き合いください。


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